シリーズ第16弾となる読者会は、「有価証券管理 編」です。
講師は前回に引き続き、長岡先生にご登壇頂きました。タイトルだけ見ると、有価証券の購入手続きなどをイメージされた方もいらっしゃったかもしれませんが、もう少し幅を広げて株式投資にも関わる自己資本利益比率(ROE)、総資本利益率(ROA)などについても学んでいく読者会になりました。
それでは、具体的なディスカッション内容もご紹介していきたいと思います。
まずはディスカッションの前に、株式投資をするときに重要な指標となるROE・ROAについて、先生から基本的な解説をして頂きました。
その後は、さっそくディスカッションタイムです。
ディスカッションの材料として、実際に上場している会社の最新の財務諸表から売上高を100とした場合の自己資本、総資本、当期純利益などを一覧にまとめた表をご用意致しました。
そして、社名は伏せた状態で、ROEやROAを参考にしながら、それぞれの会社における財務面の強みや、改善すべき点、また特徴などをグループで話し合って頂きました。
話し合いのあとは各グループからの発表です。
「利益率が良くないA社は、コスト減など売上の利益率を上げることが課題」「B社は負債依存度が高く、ROAが低くなっているので売掛のサイトを見直すなど、キャッシュフローの改善が必要では…」など、皆さま、実務に基づいた分析をされていました。
経理・財務の立場としては、経営者へ進言するという意味でも、経営視点であるROAと株主視点であるROEのどちらかに偏らないように、多面的な分析することが大切なのだと感じました。
後半は、有価証券の区分や評価方法、また会計基準での減損処理判断のフローなどについて、国税庁のQ&Aなどを織り交ぜながら、先生からご解説頂きました。
その後には本日二度目のディスカッションタイムです。
実際に起こったインサイダー取引の判例から、社内管理のどこに問題があったのか、またインサイダー取引を防止するための管理体制について話し合って頂きました。
インサイダー取引という犯罪は、実例としては身近なことではありませんが、リスクと隣り合わせになっているということを改めて実感することができました。
皆さまも、会社の管理体制を含めて見直しをする良い機会になったのではないでしょうか。
セミナー終了後のアンケートでは、このようなお声を頂きました。
次回は引き続き財務分野、「債務保証管理・貸付金管理 編」です。
それでは、また次の読者会でお会いしましょう!
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