ジャスネットコミュニケーションズ株式会社サイトマップ会社情報お問い合わせ経理実務の学校

外資系企業の経理部に派遣・転職を考えている方対象の無料セミナー

【レポート】2013.06.22開催もしも!?派遣スタッフの私が今から外資系企業の経理部でキャリアを積むとしたら

第三部 「もしも!?派遣スタッフの私が今から外資系企業の経理部でキャリアを積むとしたら」(青山隆治氏×桜本利幸氏)

そして第三部は青山講師と桜本講師の対談です。
たくさんの質問があった中から、いくつかピックアップしてご紹介させて頂きましょう。

――― 語学力の身につけ方や、今のお仕事での英語の使用頻度を教えて下さい。

【青山先生】私は英語、全然ダメダメでした(笑)。最初日本の保険会社に12年いまして、その後ご縁あってPWCに入社したんですが、正直…入って失敗したなと思いました(苦笑)。ただですね、人間追い込まれるとなんとかなるなと。PWCのときは上司がアメリカ人ですし、社内メールも全部英語だし、プロジェクトも外国人が結構多かったりと、本当に四面楚歌でした。そんな中で、一番やらなきゃいけないなと思ったのは、正確に聞き取ることですね。リスニング力をある程度つけて、少なくも言っていることがわかれば、話す方は正直単語だけでもなんとかなるので、そこから上達していけばいいんです。やっぱりリスニングが一番苦労しましたね。そこから10年くらい経っていますが、今でも英語を使った仕事です。慣れと努力ですね。

経理の世界って実は結構楽なんですよ。テクニカルタームは日英一緒なので初めての方は、BATIC(国際会計検定)などを使ってテクニカルタームを身につけてしまえば、グローバルの人との話も結構通じます。
良く、英語の勉強をこんな風に例えるんです。海に水を注いでも水位はあがらないですよね。闇雲に勉強しちゃうと全然上達しないけれど、桶を用意して水を入れると水はたまる、つまりある程度エリアを絞って集中して勉強すると、だいぶ上達すると思います。このあたりのところは『外資系企業経理入門』にも詳しく書いていますので、読んでください(笑)。

 

――― 国産の会計ソフトとグローバルのERPパッケージで操作方法の違いはありますか?

【桜本先生】基本は一緒ですが、大きな違いの例を挙げるとすると…例えば、日本の会計ソフトは都度支払いができるようなっていますよね。予め登録していない振込先をその場で登録してその場で払うという事ができるようになっています。でもERPでは絶対できません。それは内部統制の観点から別の承認プロセスを通り、実際の支払担当者以外の人が「ここが支払先として正しいのだ」と承認した先にしか払えないようになっています。
あと、ERPパッケージは一回入れたデータは絶対消せないです。履歴が残るようになっています。国産のパッケージは間違えたら消すことができるものもありますし、しかもアプリケーションサイドではなく、データベースから直接消すことができるものもあります。グローバルERPのコンセプトとしては、「正しいもの“しか”入れてくれるな」という発想なんですね。

本質的なところからいうと、かゆいところに手が届いてしまうよりは、悪さができない仕組みの方がいいのではないかということで、ERPパッケージの評価が変わってきています。
なので、国産のパッケージとはコンプライアンスの観点で大きな違いがありますね。
入金担当者と支払担当者を分けて別建てにしてあるというのもコンプライアンスからきているものです。このあたりは青山先生の方がお詳しいかと…

【青山先生】まさにSOXの話ですね。職務の分離の話もそうですし、先程お話にあったように「登録しているベンダーでないと支払いさせない」というのも一つの内部統制です。アメリカだけではなくて日本の上場会社もJ-SOXは適用されているわけですので、当然上場している日系企業ではそれに従う必要があるわけです。
そういう意味でも、コンプライアンスとシステムはリンクしているのだと思います。

――― 他の会社ではカスタマイズってどのくらいされているのですか?
例えば転職をするときに同じオラクルのERPでもだいぶ違って困惑するということはありますか?

カスタマイズの中にも二種類あるんですよ。一つはモディファイといって、画面を全部変えちゃうとか、先程の話にあった都度支払いをできないところをできるようにするなどの変更などがそうですね。ただ、モディファイするとシステムのアップデートの対象にならないので、最近はあまりモディファイしない傾向になっていますね。
一方で、標準機能の設定で、自社に使いやすいようにするのもカスタマイズの一つです。勘定科目の並びや、画面レイアウトの変更とかがそうですね。例えば予算担当者が予実の管理をしたいという時は予算と実績一緒に出したいけど、実績だけを担当している人は他の項目はいらないので画面上で表示させるものを変えるということです。

こういったカスタマイズは、ほぼ全ての会社で行われています。ただ、これは設定の範囲内なので、そんなに違和感はないと思います。同じグループ内でも、業界が違うと全然違う帳簿を使っていますが、実際にはそんなに違和感がないですね。というのも、同じパッケージを使っていることで、グループ内の人事交流ができるというメリットがあるからです。グループ内の関連会社間でシステムの使い勝手が違うと、異動して慣れるまで一時的に業務のマンパワーが落ちてしまいます。どこの子会社にいっても、あるいは子会社から親会社に戻ってもスムーズに業務に対応できるように、同じような設定にしているというのもあります。

まだまだ紹介しきれていないご質問がたくさんありましたが、外資系企業へのキャリアチェンジを考えている皆さんの疑問や不安が解消されて、希望が持てるようになった方も多くいらっしゃったのではないでしょうか。
セミナー終了後のアンケートでは、以下のように大変ご好評頂きました。

「質疑応答で、実際に勤務していらっしゃる方からしか聞くことが出来ない貴重なお話を伺う事が出来て有意義でした。」
「ERPシステムの重要性について目からうろこでした。」
「ERPそのものについて理解がなかったので、とても刺激となりました。」
「外資・経理をとりまく現状が手にとる様に分かり、これからキャリアを積んで行きたいと思う者には大変有意義な時間でした。」
・・・
これから転職を考えている方、現職の会社でキャリアアップを目指している方、いろんな状況の方にご参加頂いたかと思いますが、明日からのお仕事にプラスになるような気付きがあったなら、この上ない喜びです。

そして、セミナー終了後には両講師を囲み、懇親会を開催させて頂きました。
対談でもなかなか深い話をお伺いすることができましたが、懇親会ではもっと個人的な話だったり、今の仕事やこれからの悩みを相談したり・・・かなり濃い時間になったのではないでしょうか。

また次の機会にお会いすることができるのであれば、本セミナーをきっかけにして、パワーアップした皆さまにお会いできることを楽しみにしています。

セミナーレポートバックナンバー一覧

  • 2015年度のレポート
  • 2014年度のレポート
  • 2013年度のレポート
  • 2012年度のレポート

【開催日】2013/12/13
『「経理・財務」実務マニュアル』 読者会 第13弾「法人税申告業務 後編」

【開催日】2013/11/28
『「経理・財務」実務マニュアル』 読者会 第12弾「法人税申告業務 前編」

【開催日】2013/11/13
『「経理・財務」実務マニュアル』 読者会 第11弾「年次予算管理 編」

【開催日】2013/10/30
『「経理・財務」実務マニュアル』 読者会 第10弾「消費税申告業務 後編」

【開催日】2013/10/23
『「経理・財務」実務マニュアル』 読者会 第9弾「中長期計画管理 編」

【開催日】2013/9/25
『「経理・財務」実務マニュアル』 読者会 第8弾「ディスクロージャー 編」

【開催日】2013/9/12
『「経理・財務」実務マニュアル』 読者会 第7弾「消費税申告業務 前編」

【開催日】2013/9/7
日本一早い!平成25年度 年末調整セミナー(基礎編)

【開催日】2013/08/22
『「経理・財務」実務マニュアル』 読者会 第6弾「連結決算管理 編」

【開催日】2013/6/22
もしも !? 派遣スタッフの私が今から外資系企業の経理部でキャリアを積むとしたら

【開催日】2013/4/22
『「経理・財務」実務マニュアル』 読者会 第5弾「単体決算業務 編」

【開催日】2013/04/08
『「経理・財務」実務マニュアル』 読者会 第4弾「経費管理・月次業績管理 編」

【開催日】2013/03/18
『「経理・財務」実務マニュアル』 読者会 第3弾「固定資産管理・ソフトウェア管理 編」

【開催日】2013/02/13
『「経理・財務」実務マニュアル』 読者会 第2弾「買掛債務管理・在庫管理 編」

ページTOPへ